大きさの違いだけじゃないんです!
こんにちは。ピアレントスタッフです。
前回の記事からひと月も空いてしまいました…
こんなご時世ですが、当スタッフはインフルエンザにもかからず元気ですので、更新も頑張っていきたいと思っております…!
さて、本日はグランドピアノとアップライトの違いについてご案内します。
これからピアノのレンタル、または購入をお考えの方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
尚、今回を含め数回に渡って書かせていただきます。
まず、電子ピアノ等を除く一般的なピアノ(アコースティックピアノ)ですが、大きく分けるとグランドピアノとアップライトピアノの2種類となります。
◇大前提として
本来、「ピアノ」と言えば「グランドピアノ」を指します。
初めにグランドピアノが誕生し、グランドピアノをよりコンパクトにするため、弦を縦に張って作られたのがアップライトピアノです。
グランドピアノとアップライトピアノの違い
①構造~アクションについて~
ピアノは鍵盤を叩いてから音が鳴るまでに様々な部品が連動しています。
大まかな流れとしては
【鍵盤を叩く(押す)→ハンマーが動く→弦が叩かれる→音が鳴る(響板へ伝わる)】
…といった仕組みです。
※実際は弦を押さえる部品(ダンパー)や鍵盤の動きをハンマーに伝える部品(ジャックなど)がありますが、ここでは省略させていただきます。
この一連の動きは「アクション」と称されています。
アクションはその動きによって弾き心地を左右しますので、演奏する上でとても重要な要素です。
画像はグランドピアノの鍵盤蓋を取り外し、アクション部分を手前に引っ張り出した様子です。白と赤のフェルトがついた棒が「ハンマー」となります。
鍵盤を叩くと、てこの原理でハンマーが突き上げられ、ハンマーの上に張られた弦を叩いて音を鳴らしています。鍵盤からハンマーまでが水平なので同じ方向に力が加わり、アクションがスムーズに動きます。
また、突き上がったハンマーは自重(重力)で戻るので、素早く弦から離れ、自然な動きで次のタッチに移ることが出来ます。
こちらの画像はアップライトピアノの前面パネルを外した状態です。弦が縦に貼られているので、鍵盤に対して直角になっています。
この構造ですと、加わる力の方向はそれぞれのパーツで異なってしまい、グランドピアノよりも力と時間にロスが生まれます。
基本的にバネの力を利用しているので、叩かれたハンマーが元の位置に戻るまでに時間がかかり、トリルなどの早い連打には限界が出来てしまいます。
アクションだけを比べても、グランドピアノとアップライトピアノでは大きく違いがありますね。
次回も続きますので、よろしければお付き合いください♪