ペダルの違いも大きな違い
今回もグランドピアノとアップライトピアノの違いについてご紹介です。
本日注目するのは、響きの長さや音の変化をもたらす「ペダル」!
グランドピアノとアップライトピアノではその機能が異なるため、それぞれについて書かせていただきます。
グランドピアノのペダルについて
まずはグランドピアノのペダルをご紹介。
①左側:シフトペダル
音色に変化を与えるときに使用します。
このペダルを踏むと、アクション全体の位置が右にずれ打弦位置が変わる事によって音色に変化をもたらすことが出来ます。
②中央:ソステヌートペダル
特定の音に余韻を残すときに使用します。
次に説明します、音を伸ばすための「ダンパーペダル」と似ていますが、用途としては特定の音のみ伸ばし、他の音は伸ばしたくないときに使用という違いがあります。
③右側:ダンパーペダル
前述のとおり、音を伸ばすときに使用します。
このペダルを踏むと、弦から発せられた音の響きを止める「ダンパー」が弦から離れるので、全体的に音が伸び続けます。また共鳴することで音が大きくなります。
クラシック以外でも合唱曲など様々な曲で用いられますので、一番よく使われているペダルではないでしょうか。
アップライトピアノのペダルについて
続いて、アップライトピアノのペダルをご紹介。
①左側:ソフトペダル
音の響きを弱めるときに使用します。
このペダルを踏むと、ハンマーが弦に近づき打弦距離が通常より短くなります。
これにより打弦の勢いが抑えられるため、音がソフトになるという仕組みです。
②中央:マフラーペダル
音量を弱くするときに使用します。
このペダルを踏むと、ハンマーと弦の間に薄いフェルトが下りるので、打弦の際に音量を抑えることができます。
消音(サイレント)機能付きピアノの場合
ヤマハ純正のサイレントピアノなどは、マフラーペダルが消音機能切り替えの役割を担っていることがあります。
中央のペダルを押し込んだまま横へスライドさせ固定すると、バーが作動しハンマーの動きを途中で止めます。そのため弦が叩かれず音が鳴らない仕組みです。
③右側:ダンパーペダル
音を伸ばすときに使用します。このペダルはグランドピアノと同様の機能です。
最後に
一部の曲ではグランドピアノにしかない「ソステヌートペダル」を使用するものもあります。
「本格的にピアノをするならグランドピアノ!」とされているのは、ペダルが理由のひとつとも言えますね。
それでは。